Smiley face
写真・図版
米ワシントンで2025年7月30日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で話す米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長=ロイター

 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%幅引き下げると決めた。利下げは昨年12月以来で、6会合ぶり。FOMCはまた、同日公表した経済見通しで、年内に更に2回の利下げ(参加者の中央値)を見込んだ。

  • FRBなぜ今利下げ?トランプ氏の圧力は? 四つの論点で丸ごと解説
  • 日経平均株価、取引中の最高値をまた更新 米国の利下げ再開を好感

 今回の利下げにより、新しい政策金利は年4.00~4.25%となる。直近のピーク時からは1.25%幅低い水準。FRBのパウエル議長らの賛成多数で決めた。

 一方、トランプ大統領に新たに指名され、FOMCに初参加したFRBのミラン理事は、通常の倍となる0.5%幅の利下げを訴え、反対票を投じた。

 パウエル氏はこれまで、トランプ氏の関税政策が物価高(インフレ)をあおることを警戒し、利下げには慎重だった。だが、米国の雇用情勢は減速が鮮明になっており、利下げを通じた景気の下支えを優先させることにした。

今後の焦点は

 17日の記者会見で、パウエ…

共有